【予防保全とは?】設備を長く使う為に「基礎知識編」
「予防保全とは?」「基礎知識編」
思い切って設備投資を行ったからには、効率良く長く稼働させたいもの。どんなものにも劣化や寿命はありますが、機械を長く安定的に使い続けるには、日頃から丁寧に保全することが大切です。
一般的には、機械が故障してしまったりパーツが破損してしまったりした際に、原因を特定して修理する保全(=事後保全)が多くありますが、この場合は修理対応のために機械を一時的に停止させなければなりません。工場や物流現場にとって、設備の停止は損失に直結します。そのため、事前に手を打ちトラブルを予防する保全(=予防保全)を行うことが重要です。
この記事の特徴
・「予防保全」の基礎知識が分かります。
・この記事は3分で読めます
予防保全とは?
機械や設備を安定的に長く使用できる状態にするため、定期的なメンテナンスを行うことを予防保全といいます。定期的なメンテナンスを行う中で、パーツの劣化状態やマシンの稼働状態を確認し、事前に対処していくことで、トラブルや故障を防ぐことができます。
事後保全に任せきりにするのではなく、予防保全を適切に組み合わせることにより、機械の劣化を抑え、急なトラブルが発生する頻度を減らし、効率良く機械や設備を稼働させることができるようになります。
日々の清掃も保全のひとつ
エンジニアが行う専門的な点検や部品交換だけでなく、日頃の清掃も機械や設備にとっては重要な保全となります。ヨゴレやゴミが付着していたり、紙粉が蓄積していたり、排水トレーに水が溜まっていたり…このような状態を放置していると、すぐに劣化や不調、故障が発生してしまいます。トラブルを予防するためにも、日常メンテナンスを正しく行い、設備を良好な状態に保ちましょう。
耐久性を向上させる設計
耐久性を向上させるために、機械の設計段階から工夫されている場合があります。
イタリアのPANOTEC社が開発・製造を行う段ボール加工機は、カッター部分の耐摩耗性を向上させるため、押し切り_刃を採用しています。それによってカッターやカッターを受けるローラー部分の交換頻度が減り、長時間稼働する工場や物流現場でも採用されています。
まとめ
マシンを長く安定的に使用するために、日々の清掃はもちろんのこと、予防保全を適切に組み合わせましょう。日頃のメンテナンスがトラブルを事前に防ぎ、設備の長く安定的な稼働を叶えます。